団塊の世代に広まったブランド消費

店舗デザインとファッションは決して無縁ではありません。団塊の世代の女性達がファッションに興味を持ち始めるのが13~15歳くらいだと仮定すると、その頃の日本は高度経済成長期にありました。

「三種の神器」を呼ばれる白黒TV・洗濯機・冷蔵庫の家電が生まれたのもこの時代です。これらを量産するための部品を作るための工場もたくさん建てられ、日本の経済はあっという間に成長していきました。その経済力は、当時世界第2位に上り詰めるほどの勢いがありました。

このような時代背景で育った団塊の世代の女性達は、消費に対する抵抗がなく大量生産と大量消費が当たり前となっていたのです。また、この時代の女性達はこうした日常生活の中に高級な「ブランド」のファッションを取り入れ、自分を「豊かだ」と満足させる傾向があった世代でもあると言われています。

そののち、ブランド品を身に着け他人に「自分は裕福だ」をアピールしたいという人間的な欲求の行動により、日本では特に「自分もああいうものを持ちたい」と影響を受ける人が増えブランド品の消費が広まっていきました。自分自身の価値観ではなく、他人からどう見られるかを気にする傾向の多い日本人特有の現象でもあると言えるでしょう。

欧米ではブランドを身に着けるのに相応しい身分や地位、ルールなどがありますが、この「他人と同じであるべき」という平等思想が日本でブランドが普及した所以です。世界から見ると日本人のブランド好きは異常とよく言われますが、団塊の世代にブランド物が急速に取り入れられたのはこうした時代背景があったからなのです。

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